江戸時代より
継承され続ける
技と技法
徳川家康によって幕府が開かれると、江戸は多くの人口を抱える世界的な大都市になりました。人々が日常着る着物には、武士の裃に代表される小紋染や中近東から渡来した更紗などが染められ、特に染色に必要な良質の水が豊富に仕えた神田や浅草に多数の染色業者が居を構えました。
しかし、明治以降、川の汚れが目立つようになったため、染色に適した水を求めて、染色業者は神田川を遡り、江戸川橋や落合へと移転していきました。富田染め工芸が現在の場所に創業したのは大正三年のことです。
これ以後、神田川と支流の妙正寺川の流域には染色とその関連業者が多数集まり、新宿の地場産業として、江戸以来の伝統を守り続けているのです。
HISTORY
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1882
初代 富田吉兵衛が東京市浅草馬道に工房を設立
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1911
二代目 富田市兵衛が、現在のスクリーンの原型である写し絵型で特許を取得
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1914
三代目 富田雄平・和歌が現在の早稲田に神田川をさかのぼり、工房を移設
和歌は、作家宇野千代先生と懇意にして宇野千代小桜着物を制作 -
1949
四代目 富田弘介は国指定<現代の名工>に選ばれる
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2006
五代目 富田篤、現在の社長に就任、数々の公的役職を兼任、現在に至る
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2012
SARAKICHI立上げ
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2019
フランス・パリ店開設
COMPANY
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商号
株式会社富田染工芸
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所在地
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田3-6-14 -
TEL
03-3987-0701
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FAX
03-3980-2519
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業務内容
伊勢型紙を用いた染色業
経済産業大臣 指定 日本伝統的工芸品 「東京染小紋」
東京都伝統工芸品 「江戸更紗」 -
創業
1882年
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代表
富田 篤
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資本金
10,000,000円